「言葉がうまく出ない」「聞き取りにくい話し方になった」——こんな変化に気づいたとき、それは構音障害かもしれません。
「失語症」と混同されることの多い構音障害ですが、実は全く異なる障害です。この記事では、構音障害とはどんな状態なのか、失語症との違い、そしてご家族ができるサポートについて、新潟市のデイサービスあおぞらの言語聴覚士がやさしく解説します。
構音障害とは?
構音障害とは、「言葉の意味や内容はわかっているのに、うまく発音できない」状態のことです。脳や神経、筋肉の障害によって、口・舌・唇・喉などの発音に必要な器官がうまく動かせなくなることで起こります。
脳卒中などの後遺症として顔面や舌にまひが残ることがあります。このまひによって口・舌・唇が思うように動かせなくなり、話しにくくなるのが構音障害の代表的な状態です。
具体的にはこのような症状が現れます:
- 顔面・舌・唇のまひにより、発音がうまくできない
- 言葉がこもったように聞こえる(不明瞭な発音)
- 声がかすれたり、鼻から空気が抜けるような話し方になる
- 話すスピードが遅くなる、または不規則になる
- 特定の音(さ行・ら行など)が言いにくくなる
- 文章を書いたり読んだりすることはできる
失語症との違いは?
「構音障害」と「失語症」は、どちらも言葉に関わる障害ですが、障害されている部分がまったく異なります。
| 構音障害 | 失語症 | |
|---|---|---|
| 障害の場所 | 発音する器官(口・舌・筋肉) | 言語を処理する脳の機能 |
| 言葉の理解 | できる | 難しいことがある |
| 読み書き | できる(発音だけが問題) | 難しいことがある |
| 話したい内容 | 頭の中にある | 言葉が出てこない・選べない |
| 主な原因 | 脳卒中・パーキンソン病・筋疾患など | 脳卒中(左脳の損傷) |
構音障害の主な原因
① 脳卒中(脳梗塞・脳出血)
最も多い原因です。脳卒中によって、発音を司る神経や筋肉への指令がうまく伝わらなくなることで起こります。
② パーキンソン病
声が小さくなったり、早口でこもった話し方になることがあります。パーキンソン病に特有の構音障害として知られています。
③ 筋萎縮性側索硬化症(ALS)・筋疾患
発音に必要な筋肉が徐々に弱まることで、話しにくさが進行します。
④ 小脳の障害
呂律(ろれつ)が回らないような話し方になることがあります。
構音障害のリハビリ
構音障害は、言語聴覚士によるリハビリで改善が期待できます。あきらめないことがとても大切です。
発音訓練
言いにくい音を繰り返し練習します。口・舌・唇の動きをひとつひとつ確認しながら、正確な発音を少しずつ取り戻していきます。
口腔体操・嚥下訓練
発音に必要な口の周りの筋肉を鍛えます。食べること(嚥下)にもつながるトレーニングです。
コミュニケーション手段の工夫
発音が難しい場合でも、文字盤・筆談・スマートフォンなどを活用して「伝わる」方法を一緒に探します。
ご家族ができるサポート
① 聞き取りにくくても最後まで聞く
途中で「わからない」と遮ったり、先回りして答えを言ってしまうと、本人が話す意欲を失ってしまいます。最後まで待つ姿勢がとても大切です。
② 静かな環境で話す
テレビや騒音があると、もともと聞き取りにくい声がさらに伝わりにくくなります。話すときはできるだけ静かな環境を作りましょう。
③ 筆談・文字入力を活用する
構音障害は「読み書き」は保たれていることが多いので、筆談やスマートフォンのメモ機能が有効な補助手段になります。
④ 「伝わった」体験を大切に
うまく発音できなくても「ああ、○○のことね!」と伝わったときの体験が、本人の自信とリハビリへの意欲につながります。
新潟市で構音障害のリハビリをお考えの方へ
デイサービスあおぞらは、新潟市にある言葉の専門デイサービスです。失語症・構音障害・高次脳機能障害の方を専門にサポートしており、新潟県内唯一の言葉のデイサービスとして、多くの方に通っていただいています。
「どんなリハビリをするの?」「うちの家族に合うかな?」など、どんな小さなご質問でもお気軽にお問い合わせください。無料体験も随時受け付けています。
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